2019-01-14から1日間の記事一覧
電子対生成と対消滅について説明します。 電子対生成 光子(γ線)が原子核に衝突、又は原子核付近のクーロン場に入射したときγ線がエネルギーを失い、電子と陽電子が生成される現象です。 電子対生成は、電子・陽電子の静止エネルギーの和である1.02MeV以上の…
半減期について記載します。 半減期とは、放射性物質が壊変して元の半分になるまでの時間です。放射性物質が半分になると、発生する放射線の本数も半分になります。放射線の本数が半分になるということは光子束密度(フルエンツ率)が半分になるということです…
β線と電子線の違いについて記載しました。試験で問われることは無いと思いますが勉強する上で頭の中に入れておくと良いでしょう。 β線と電子線の違い〇β線は原子核がβ⁻壊変した際に発生する。〇電子線は人工的に作り出したもの。 β線と電子線に性質の違いは…
γ壊変が起こった時に粒子が持つ反跳核エネルギーについて記載します。γ線は質量を持たないため粒子用の運動エネルギー式・運動量式が使えません。 そこで、γ線の運動エネルギーはプランク定数hと振動数νを用いて光子用の運動エネルギー式・運動量式で表しま…
コンプトン散乱について記載します。 コンプトン散乱とは、光子と軌道電子の衝突により光子が散乱し、電子が反跳する現象です。 入射光子・散乱光子・反跳電子の運動量・エネルギーから以下の式が導き出されます。 水平方向:P0=Pr×cosθ+Pm×cosφ 垂直方向:0…
制動放射についてに記述します。 制動放射とは、荷電を持った粒子が原子核周りのクーロン場に入射し曲げられる際に失ったエネルギーを制動X線として放出する現象です。 原子核のクーロン力は原子番号が高くなるほど大きくなります。一般的に原子番号の二乗に…
僕は試験勉強を始めた当初、光子(γ線、X線)の減衰について誤った認識を持っていました。それについて記します。例えば、鉛等でγ線を遮蔽した場合、γ線1本1本のエネルギーが小さくなると当初認識していました。遮蔽物を通過するγ線の本数が減るというのが正…
試験当日まで何をしていたか書いてみようと思います。 僕は学生時代、第1種放射線取扱主任者試験の勉強を10月頃から始めて合格しました。試験は8月なので勉強期間は10ヶ月ほどです。 10月~12月とにかく基本を詰め込みました。使った参考書は弘文社の「わか…