確定的影響と確率的影響について記載します。
確定的影響とはしきい線量のある放射線影響です。
確率的影響とはしきい線量のない放射線影響です。
しきい線量とは、症状がでる最小作用強さです。
〇症状の例
確定的影響
- 白血球の減少
- 皮膚の紅斑
- 脱毛
- 不妊
- 白内障
など
確率的影響
- がん
- 白血病
- 遺伝的影響
確定的影響と確率的影響について記載します。
確定的影響とはしきい線量のある放射線影響です。
確率的影響とはしきい線量のない放射線影響です。
しきい線量とは、症状がでる最小作用強さです。
〇症状の例
確定的影響
など
確率的影響
陽電子放射断層撮影法(PET)について説明します。
記事の最後には過去問解説も記載しますので理解しましょう。
陽電子放射断層撮影法とは身体を構成する元素の放射性同位体を体内に入れてガン等の病気を発見する検査法です。
PET検査で最もよく使われる放射性同位体は18F-フルオロデオキシグルコースというものです。これは、注射をするとブドウ糖をよく使う がん・能・心筋等に集まります。
陽電子が電子と対消滅する際に発生する2本の光子より、陽電子が消滅した位置情報を変換して断層画像を作成します。
陽電子放射断層撮影法は略してPETと呼ばれます。
[平成23年生物]
次の標識化合物のうち、PET(陽電子放射断層撮影)診断に用いられる正しいものの組み合わせはどれか。
A[14C]メオチニン B[15O]水
C[18F]フルオロデオキシグルコース(FDC) D[67Ga]クエン酸ガリウム
(1)AとB (2)AとC (3)BとC (4)BとD (5)CとD
[解説]
A 14C:β-を放出
B 15O:陽子を放出
C 18F:陽電子を放出
D 67Ga:EC壊変のみ
よって(3)が正解
線エネルギー付与(LET)について説明します。
線エネルギー付与とはエネルギーを持った粒子、荷電した粒子が物質の中を進むとき、単位長さ当たりに失うエネルギーのことをいいます。
単位:keV/μm など。
LETに着目すると放射線は2種類に分けることが出来ます。
低LET放射線:電磁波で物質との相互作用が小さくLETも小さいもの。
例:X線、γ線など
高LET放射線:粒子の質量が大きい為、物質との相互作用が大きくLETも大きいもの。
例:中性子線、α線など
LETは飛程に関わります。飛程について解説した下の記事も参照ください。