コンプトン散乱について記載します。
コンプトン散乱とは、光子と軌道電子の衝突により光子が散乱し、電子が反跳する現象です。
入射光子・散乱光子・反跳電子の運動量・エネルギーから以下の式が導き出されます。
水平方向:P0=Pr×cosθ+Pm×cosφ
垂直方向:0=Pr×sinθ+Pm×sinφ
エネルギー保存則:E0=Er+Em
上記3式より以下が求められます。
コンプトン散乱光子のエネルギーEγ
電子の静止エネルギーmc^2=0.511[MeV]より
後方散乱について説明します。後方散乱とは入射光子が180度後方に跳ね返る現象です。このよき弾かれる電子のエネルギーは最大となります。これを、コンプトン端と呼びます。
コンプトン散乱では軌道電子が弾かれるため、特性X線、又はオージェ電子が発生します。
特性X線・オージェ電子について記載した記事はこちら↓