放射線取扱主任者試験対策(物理化学生物)ブログ

第1種放射線取扱主任者です。試験勉強を始めたばかりの方のとっかかりになるような、ある程度勉強を進めた方の見返しとなるようなブログを目指しています。

光核反応について

光核反応について説明します。

 

試験では「正しいものの組み合わせはどれか」という問いで光核反応の性質が組み合わせの選択肢に上がっていることが多いです。

 

光核反応とは、高エネルギーのγ線原子核に入射すると原子核より、陽子・中性子α線等が放出される現象です。

光核反応は吸熱反応に分類されます。

 

光核反応が発生する条件として、入射するγ線のエネルギーが原子核結合エネルギー以上である必要があります。

 

ここで、原子核の結合エネルギーについて説明します。

陽子・中性子は相互作用し原子核になります。

その際、(陽子数量×質量+中性子数量×質量)の質量に対し、結合エネルギーを質量に変換した分だけ軽くなります。この軽くなる現象を質量欠損と呼びます。

結合エネルギーを式として表すと以下の様になります。

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Z:原子核内の陽子数量

Mp:陽子の質量

N:原子核内の中性子

Mn:中性子の質量

 

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