放射線取扱主任者試験対策(物理化学生物)ブログ

第1種放射線取扱主任者です。試験勉強を始めたばかりの方のとっかかりになるような、ある程度勉強を進めた方の見返しとなるようなブログを目指しています。

β線の飛程について

β線の飛程について記述します。

 

β線の飛程を求める公式はβ線エネルギーにより2通りに分けられます。

β線のエネルギーをEとすると、

0.15MeV<E1<0.8MeV<E2 

で場合分けします。

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例として、イットリウム90Yから発生するβ線のエネルギー:約2.28MeVの飛程を求めます。

0.8MeV<2.28MeVであるため、飛程R=0.542E-0.133(g/cm^2)の式にE=2.28MeVを代入します。注意!:代入するEの単位はMeV

R=0.542×2.28-0.133(g/cm^2)の値をβ線が入射する物質の密度(g/cm^3)で割ります。アルミニウムであれば約4mm、空気中であれば約8.5mの飛程となります。

 

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