β線の飛程について記述します。
β線の飛程を求める公式はβ線エネルギーにより2通りに分けられます。
β線のエネルギーをEとすると、
0.15MeV<E1<0.8MeV<E2
で場合分けします。
例として、イットリウム90Yから発生するβ線のエネルギー:約2.28MeVの飛程を求めます。
0.8MeV<2.28MeVであるため、飛程R=0.542E-0.133(g/cm^2)の式にE=2.28MeVを代入します。注意!:代入するEの単位はMeV
R=0.542×2.28-0.133(g/cm^2)の値をβ線が入射する物質の密度(g/cm^3)で割ります。アルミニウムであれば約4mm、空気中であれば約8.5mの飛程となります。
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