中性子の反応断面積について記載します。
反応断面積とは、中性子が照射対象物質の原子核と1秒間に反応する量を表す概念です。
j(フルエンス率):単位時間、単位面積に照射される中性子ビームの個数を表します。
N0dx:十分に薄い対象物質内の原子核の個数を表します。
単位体積あたりの中性子と原子核の反応率Rを求める式は以下のようになります。
R=σ×j×N0dx
σは比例定数を表します。これが反応断面積です。
N0dxをNAとするとσを算出する式は以下のようになります。
R/NA:照射対象物質内の原子核1個の単位時間当たりの反応率です。
σを表す式の単位はm2となります。ここで10^-28[m2]を反応断面積記載における特別な単位「b」(バーン)と表します。
試験では、中性子の反応断面積は放射化分析の計算問題で良く出てきます。放射化分析についても確認しましょう。
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