放射線取扱主任者試験対策(物理化学生物)ブログ

第1種放射線取扱主任者です。試験勉強を始めたばかりの方のとっかかりになるような、ある程度勉強を進めた方の見返しとなるようなブログを目指しています。

中性子の反応断面積

中性子の反応断面積について記載します。

 

反応断面積とは、中性子が照射対象物質の原子核と1秒間に反応する量を表す概念です。

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j(フルエンス率):単位時間、単位面積に照射される中性子ビームの個数を表します。

N0dx:十分に薄い対象物質内の原子核の個数を表します。

 

単位体積あたりの中性子と原子核の反応率Rを求める式は以下のようになります。

R=σ×j×N0dx

σは比例定数を表します。これが反応断面積です。

N0dxNAとするとσを算出する式は以下のようになります。

R/NA:照射対象物質内の原子核1個の単位時間当たりの反応率です。

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σを表す式の単位はm2となります。ここで10^-28[m2]を反応断面積記載における特別な単位「b」(バーン)と表します。

 

試験では、中性子の反応断面積は放射化分析の計算問題で良く出てきます。放射化分析についても確認しましょう。

 

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