放射線取扱主任者試験対策(物理化学生物)ブログ

第1種放射線取扱主任者です。試験勉強を始めたばかりの方のとっかかりになるような、ある程度勉強を進めた方の見返しとなるようなブログを目指しています。

放射化分析について

放射化分析について記載します。

 

放射化分析については、計算問題が出題されることが多いです。計算問題に使用する式の意味から理解しましょう。

放射化分析とは安定な核種に放射線(主に中性子)を照射することにより不安定にさせ、半減期や放射線のエネルギー、強度を調べて核種を同定・数量を求める作業のことです。

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特定する元素に放射線(中性子)を照射し、放射性核種の量を調べるには以下の式を用います。

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それぞれの記号の意味は以下の通りです。

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A:中性子照射により発生する放射能(dps)
N:目的元素に存在する標的核種数
f:中性子束密度(毎秒1平方センチメートル当たり)
σ:核反応断面積(核反応が起きる確率)

f:id:hatomugikun:20200212235124p:plainは飽和定数と呼ばれλ(ラムダ)は壊変定数を表します。

 

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