荷電粒子の飛程を求める式をまとめます。
全て覚えてしまいましょう。
β線の飛程
飛程を求める公式はβ線エネルギーにより2通りに分けられます。
β線のエネルギーをEとすると、
0.15MeV<E1<0.8MeV<E2 で場合分けします。
α線の飛程
α線の飛程を求める公式は2つあります。
α線のエネルギーが分かっている場合に使用する式です。
R:α線の飛程(α線)
E:MeV単位のα線のエネルギー
ブラッグ・クレーマン則を変形させた式です。
これは重荷電粒子の飛程は物質の密度に反比例し、原子量に比例するという経験則から算出されている式です。
R:算出するα線の飛程
R0:判明しているα線の飛程
ρ:飛程を算出するα線が通過する物質の密度
ρ0:飛程が判明しているα線が通過する物質の密度
A:飛程を算出するα線が通過する物質の質量数
A0:飛程が判明しているα線が通過する物質の質量数
荷電粒子の飛程を比較する式
∝は比例の意味であることに注意しましょう。
同じ物質内を通過する数種類の荷電粒子の飛程を比較するために用います。
R:飛程
M:荷電粒子の質量
E:荷電粒子のエネルギー
z:荷電粒子の原子番号
v:荷電粒子の速度
各々の式について詳細記載した記事はこちら↓