放射線計測で用いられる単位Gy(グレイ)、J(ジュール)について記載します。
過去問も解説しますので理解しましょう。
試験では、様々な放射線計測に使用される単位が出てきますが、
全て吸収線量Gy(J/kg)に変換できるよう覚えておきましょう。
以下、試験に出てくる主な単位とJへの変換方法です。
〇1[cal]=4.18[J]
〇1[GeV]=1×10^9[eV]=1×10^9×1.6×10^-19[J]=1.6×10^-10[J]
〇1[W・s]=1[J]
〇1[N・m]=1[J]
<平成22年度物理科目より>
水に2Gyの吸収線量が与えられた場合、平均の温度上昇[℃]として最も近い値はどれか。ただし、この水は断熱環境下にあり、照射による吸収エネルギーは全て温度上昇に費やされるものとする。
(1)1.0×10^-4 (2)5.0×10^-4 (3)1.0×10^-3 (4)2.0×10^-3 (5)5.0×10^-3
[解説]
まず、水1gが1calで1℃上昇することを頭に入れておきましょう。
次に2[Gy]=2[J/kg]について考えます。
1[cal]=4.18[J]であるため、2[J]÷4.18[J/cal]=0.478[cal]となります。
1[kg]=10^3[g]であるため、
0.478[cal]÷10^3[g]=4.78×10^-4[cal/g]となります。
よって、水は4.78×10^-4[℃]上昇します。
答えは(2)5.0×10^-4です。
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