特性X線・オージェ電子について解説します。
まず、特性X線・オージェ電子が発生する過程を説明します。
①軌道電子が飛び出す。
②励起状態を解消するため、軌道電子が飛び出した軌道上に上位軌道から軌道電子が遷移する。
③軌道のエネルギー準位差(EK,EL等)に基づき特性X線orオージェ電子が発生する。
上の図はK軌道電子が飛び出したときの特性X線orオージェ電子発生までの過程です。
特性X線のエネルギーはEX=EK-ELとなります。上位軌道電子が特性X線に弾かれるとオージェ電子となります。その時、オージェ電子のエネルギーはEe=(EK-EL)-ELとなります。原子番号が高いほど特性X線の発生する確率が高くなります。
特性X線、又はオージェ電子が発生する反応は以下の通りです。覚えましょう。
〇光電効果
〇内部転換
〇軌道電子捕獲
〇コンプトン効果
それぞれの反応について記載した記事はこちら↓